コペンハーゲンで日本の工芸作家によるワークショップが大好評を博しました

ワークショップに出演したお二人
日本・デンマーク修好150周年となる今年、ワイス・ワイスは、デンマーク/コペンハーゲンのアートギャラリーA. Petersen Collection & Craftと共催で同ギャラリーを会場として、日本の伝統工芸品や雑貨類の展示・販売を開催中です。(会期は年内一杯)
3月のオープニングセレモニーに社長の佐藤が出席、そして10月21日、22日には弊社とご縁のある二人の作家によるワークショップが行われました。

~ワークショップに出演したお二人~
川又栄風(かわまた えいふう)氏
川又栄風氏 樹齢300年超の木曽さわらを素材に、70以上の工程を、すべて手仕事で行います。十数枚の板を削って形を整え、タガをしめ、更に仕上げの作業を経て出来上がった桶(おひつやワインクーラーなど)は、最初から一体だったかと見まがうもの。この木と木を合わせて桶を結う「結桶(ゆいおけ)」の技法は引き継ぐのは、東京では川又氏ただ一人です。今回のワークショップでは製作過程の一部を実演しました。
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清水貴之(しみず たかゆき)氏
清水貴之氏 学生時代にアジア諸国の竹細工に魅了された清水氏は、大分県竹工芸訓練支援センターや伝統工芸士のもとで腕を磨きました。地元だけでなく東京の竹細工教室の講師を務め、海外展示にも積極に取り組まれる等、竹細工の魅力を国内外に発信し続けています。今回のワークショップでは地元の方々を対象に竹籠を編む教室を開催、更にファミリー向けの竹とんぼで遊ぶコーナーも設けました。
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川又氏のワークショップでは、現地の木製家具連盟(The Danish Cabinetmakers Association:1992年結成。家具作りの伝統と技術の継承を目的とした職人団体)のメンバー20名余りとの交流がハイライトでした。川又氏の桶作りの様子をコンパクトにまとめたビデオがスクリーンで流された後、質疑応答に移り、専門用具の使い方、製作上の留意点、素材(木)の種類・特徴更には後継者問題に至るまで、リラックスした雰囲気ながらもプロ同士の真剣なやりとりが続きました。

川又氏のワークショップの様子

清水氏の竹籠教室は、事前申込制で2回行う予定だったのですが、申込みが相次いだ結果、キャンセル待ちまで出てしまいました。それを聞いた清水氏が「なら、もう1回やりましょう。」と買って出てくれたので、合計3回約30名の人が、竹籠作りを経験できました。ファミリー向けの竹とんぼコーナーと共に、大好評でした。

清水氏のワークショップの様子

日本の工芸品の水準が高いことは、デンマークでは広く知られています。日本の工芸品のデンマークへの影響について、コペンハーゲンのデザイン美術館では2016年から現在までロングランの展示会を行っています。今回のワークショップは、普段体験することが出来ない内容でしたので、現地の人々にはとても新鮮に映ったようです。欧米でなじみのない桶という器、北欧に存在しない竹という素材は、木製家具の本場デンマークで、木工芸関係者のみならず一般の人々の関心も引いたようです。「百聞は一見にしかず」ですね。

ワイス・ワイスは、今後もこのような取り組みを通じて、日本の誇る工芸文化や職人芸の素晴らしさを海外にも発信していきたいと思っております。そのことが、日本の作家や産地に、将来の大きな可能性をもたらすことを願いつつ。

更新:2017年11月09日