世界では
「木を伐りすぎている」という
森林破壊が進んでいる。
日本では
「木を伐らない」という
森林破壊が進んでいる。
日本の豊かな森。
そのままにしておくのが
良いことだと思っていた。
食品や服には原産国が
記されているのに、
木にないのはどうしてだろう?
日本の木が
余っているなんて
思ってもみなかった。
「なんの木?」は気にするのに
「どこの木?」は気にしていなかった。
世界では
「木を伐りすぎている」という
森林破壊が進んでいる。
日本では
「木を伐らない」という
森林破壊が進んでいる。
私たちは知りませんでした。
違法伐採が、熱帯雨林に住むオランウータンたちの命を奪っているということを。
間接的とはいえ、その行為に、私たちが加担していたということを。
その積み重ねが、地球規模の環境破壊を招いているということを。
目の前にある椅子に使われている木材、それがどこからやって来た「木」なのか、
そんなことさえ知らないままに、私たちは過去、家具づくりを行っていたのです。
大切なことに「気づく」、それで終わらせない。大切なことを「築く」、それを始める。
私たちは「違法伐採の可能性がある木材」はいっさい扱わず、
トレーサビリティが明らかな「フェアウッド」のみを家具づくりに使用すると決めました。
どんなにデザインの良い椅子でも、
その木のルーツ次第では、「座り心地」というものは変わってくる。
「なんの木?」を気にするくらい、「どこの木?」も気にする社会になりますように。
森と人をつなぐ「フェアウッド」を、常識に。
それが、私たちマルホンの使命です。
「フェアウッド」を直訳すれば「正しい木」。
伐採地の美しい森や、地域の人々と共にある木材のことです。
違法伐採ではない合法な木材、行き場のない古材・廃材を再利用した木製品、
繋がりのある森林から生産された、国産材・地域材を使用していくこと。
マルホンはフェアウッドを通して、豊かな社会と美しい森を次世代に届けます。
「フェアウッド」を常識にしていくための大切な第一歩がトレーサビリティです。
トレーサビリティとは、日本語で言うと「追跡可能性」。家具に使われている木が、どこからやって来たのか。誰が製材し、誰が加工しているのか。家具というかたちになるまでのプロセスを追跡可能な状況にすることを言います。
もちろんこれらのプロセスは、証明書といった書類でも明らかにすることはできますが、マルホンは山へ直接足を運び、地域の人たち、森を育てる人たち、職人たちと会い、現場で丁寧に「自然と人」「人と人」の関係を築いていくことにこだわっています。
国土の約7割が山地。これまでも、これからも、私たち日本人は「山」という存在を無視することはできません。山との良好な関係があるからこそ、豊かで安全な暮らしがある。まずはその事実を、自分たちの肌で実感することを大切にしています。
日本全土に広がる豊かな広葉樹の森。太古の昔より私たち日本人は森とともに森を活かし暮らしてきました。時代が変わり、私たちはデザインとものづくりで「森と人」の関係を結び直していきます。
その森にはどんな木があるのか、どんな動物がいるのか、そして森と人がどう関わってきたのかも場所ごとに違います。そういう歴史や森に対する地域の人たちの思いを知って初めて、その産地らしいプロダクトが完成するのだと思います。
森へ入ると木が長い年月をかけて育ってきたことを感じます。この木を伐るということは、また長い年月をかけて木を育てるということ。だからこそ私たちは、何世代にもわたって大切に使われるような丁寧なものづくりを目指しています。
木が生育するまでにかかる年月はとても長いですが、家具に使える木材にするまでも、製材・乾燥を含めると数ヶ月から数年単位の時間がかかります。木の挽き方によっては加工にも影響が出てくるため、木との対話が大切になってきます。
家具の座り心地や触り心地。この「心地」というものを形成しているのは、材料である「木」と職人の「技」。そしてその「心地」を、木が育った年月以上に長く維持していくために、「強度」にも徹底的にこだわり製品を生み出しています。
デザインは図面だけで終わらない。私たちは必ずデザイナーと一緒に木の加工を行う工房へ足を運びます。デザイナーと職人が信頼関係を築いて何度もやり取りすることで最終デザインは決まり、生産に向けてスタートを切ります。
様々な人のひたむきな心と手間をかけてつくられた家具。世代を越えて大切に使われ、「森と人」「人と人」を繋ぐ役割を果たせる存在となることを願いながら、私たちの家具はお客様のもとへと届けられます。
健全な森を育てるために木を伐り、家具として長く大切に使う。何世代にもわたって受け継がれ、新しい家具を必要とする頃に、またその森に新しい木が大きく育っている。そんな好循環をこれからの当たり前に。豊かな自然の恵みを、未来に繋げていきます。
マルホンが、様々な地域のニーズに的確に対応できる理由。
それは国内外に築き上げた、広大なフェアウッド調達ネットワークがあるからです。
日本では、林業家、森林組合、製材所、家具工場などからなる全国100箇所以上のネットワーク。海外は25カ国以上から50種類以上のフェアウッドを取り揃え、様々なニーズに合わせた選択肢をお届けします。
この“繋がり”こそがマルホンの最大の価値であり、誇りなのです。
現在、日本では海外から輸入された安価な木材におされ、林業の廃業や後継者不足などを理由に、手入れが行き届かない森が各地にたくさん広がっています。そんな行き場を失った木々たちに光を当てたい。
マルホンは、長い時間をかけて日本全国を渡り歩き、想いを共有する林業家、森林組合、製材所、家具工場の方々とネットワークを築き上げてきました。
全国津々浦々の国産材を使うことを通じて、「自然と人、人と人、地域と都市」を結び直し、誰もが豊かさを実感できる社会を創っていくこと。それがワイス・ワイスのミッションです。
マルホンの国産材、地域材を使った家具づくり・空間づくり。様々な企業が新しい時代の「森や自然、人との繋がり」を求めています。私たちの主なソリューション事例をご紹介します。
マルホンは「豊かな暮らし」をテーマにライフスタイルショップ「WISE・WISE tools」を展開しています。愛情を持って長く使い続けたくなる「暮らしの道具」「森をつくる家具」をどうぞご覧ください。
お困りごと、ご相談、詳しいご質問等は、
問い合わせフォームをご利用ください。