Case Study

ホテル

滋賀

セトレマリーナびわ湖

コンセプトはココロとカラダをリセットする「すぐそこにある非日常」。日本一の湖・びわ湖と比良の山並みに抱かれた客室14室のプライベートリゾート。
建築、内装、家具。空間をつくる様々な造形物の随所に滋賀県産材を活用し、地域の素材を地域の技術で形にすることにこだわった。ものつくりの世界と、訪れるゲストをつなげるコミュニティと創造の場としてのホテルが完成した。


滋賀県の木材の状況を確認するために、山と製材所を訪れることからプロジェクトがスタートした。山で育ち、製材所に山積みされているのは杉や檜などの針葉樹がほとんど。家具で使われる広葉樹、しかも乾燥状態の良好な材は地域を指定するとなかなか見つからないことも多い。
製材所の片隅に眠る材や個人で所有している材をみつけ、使える樹種や量を把握していく。この工程を踏むことでその地域の風土や林業の実態を知るきっかけとなる。

ホテルのラウンジはワイス・ワイスのオリジナル国産材家具でコーディネートされた。 ホテルでありながら、パーソナルな雰囲気を演出することで、「非日常」と「日常」の境界線にある落ち着きある空間となった。

ホテル共用部に設営されたライブラリーは木とコンクリートのスペースに、赤みが特徴的なセンダンと黒のファブリックを合わせたソファを設置。建築のコンセプトに合わせ、部材を複雑な角度で構築するデザインを採用。

土壁と木が基調となった客室は、全室から琵琶湖が見渡せ、比叡山に落ちるサンセットが楽しめる。自然の陽光と客室の素材の温もりがリラックスした空間を造り出す。

木材産地:滋賀県東近江市
使用樹種:センダン、キハダ、ヤマザクラ、コナラ、エノキ、スギ
家具製作地:岐阜県高山市
現場:滋賀県守山市
業態:コミュニティホテル
竣工:2013年
施主:株式会社ホロニック
設計:
芦澤竜一建築設計事務所(建築・展示)
株式会社ワイス・ワイス(家具)

セトレマリーナびわ湖
滋賀県守山市水保町 1380-1 ヤンマーマリーナ内
Webサイト

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