Case Study

商業施設

愛知

パタゴニア名古屋

パタゴニアは、自社の『持続可能な建築原則』に沿って、店舗デザイン、素材調達を実施していて、日本国内のプロジェクトでは、この数年、各店舗の地域特性に着目した素材の調達やデザインを進め、『ローカリズムの強化・店舗のレスポンシビリティの追求』を店舗デザイン・コンセプトに掲げています。
その中で、2018年3月にリニューアルした、パタゴニア名古屋は、「NOW MORE THAN EVER ~これまでよりもっとコミュニティと繋がる場所 へ~」をコンセプトに掲げ、名古屋に息づく歴史や文化とパタゴニアの理念を融合させた空間の創出を目指しました。


歴史的に木曽三川の恵みと共存してきた地域に立地する店舗として、素材調達にも「流域思考」を採り入れたパタゴニアのリクエストに合わせて、ワイス・ワイスは木曽川の水源域である飛騨高山に豊富にあるクリ、しかも産地が明らかで、計画的に伐採されたトレーサブルな木材を使用した床材・カウンター天板を地元林業会社と協力して供給することで空間づくりに参画しました。
パタゴニアのブランドの格調・雰囲気に合わせて、クリの杢の表情を活かしつつ、塗装色を微調整しながらこだわりました。


木曽三川流域を中心とする「山から海へのフィールドマップ」を店舗内に表現

また、原木の供給・製材・乾燥を担った、ワイス・ワイスの国産材プロジェクトのパートナー、株式会社カネモクは、製作途中でできるオガ粉や樹皮・端材も余すことなく、自然堆肥やキノコ栽培の菌床・紙の原料として利用し、地域循環の形成部材となっています。

これら自然資本を大切にし、地域の環境・社会・経済に少しでも還元し、つなげていく考えと実行はワイス・ワイスの行動指針であり、パタゴニアのプロジェクトに参加することで国産木材の持つ可能性を実感しています。

竣工:2018年 3月
現場:愛知県名古屋市
業態:商業施設
施主:パタゴニア日本支社
床・カウンター什器:株式会社ワイス・ワイス

より詳しいソリューション事例としてこちらでもご紹介しています。
Solution-Patagonia

パタゴニア名古屋
愛知県名古屋市中区丸の内3-20-17 KDX桜通ビル
ストア情報 / webサイト

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